
国産黒番茶は、しょうじき脂肪分解作用の働きがあるわけではありません。
分解ではなく排出作用効果があるお茶です。
脂肪分を摂っていてもギトギトした脂肪分は体内へ吸収されずに体外へと排出され、結果太りにくい身体を維持できるんですね。つまり、甘いものやコッテリ脂肪分の多い食事やオヤツを食べたとしても平気なお茶です。
なので、俗にいうダイエットを促進してくれるとでもいいましょうか、肥満気味で太りやすい人や体重増加で悩んでいる人にぴったりのお茶なんです。
国産黒番茶が気になった方は、ご賞味したほうが身のためかもしれませんね。
重合カテキンとは?
国産黒番茶には重合カテキンといわれる成分が含まれています。
この重合カテキン、特殊製法といわれる超高温スチーム加工によってカテキンから産出された成分。カテキン本来の苦みや渋みが取り除かれ、丸みのあるまろやかな風味が特徴で、味わいのある感覚で飲めるお茶になっているのが特徴です。
このような風味の特徴がある重合カテキンですが、超高温スチーム加工過程でポリフェノールと結合し、あらたなカテキンが複数産出されたものが重合カテキンです。
重合カテキンを詳しく説明します。
カテキンと呼ばれるフラボノイドの一種が化学反応によって重合した高分子化合物です。
カテキンは、茶葉や赤ワイン、チョコレートなどの植物に含まれるポリフェノールで、抗酸化作用や血管拡張作用、免疫調整作用などがあるとされています。
カテキンが二量体、三量体、四量体などの高分子化合物に重合することで形成された重合カテキンは、重合反応で「酸化、熱、酸、アルカリ」などの条件下で進行するといわれています。
重合反応によって生成された重合カテキンは、茶葉や紅茶、ワインの中など一般的にも多くの茶葉に含まれています。
抗酸化作用や抗炎症作用、免疫調整作用があるとされる重合カテキンですが、健康食品や化粧品、医薬品などにも利用され、日常生活の中に溶け込むように活躍しています。
また、食品や医薬品の添加物としても利用されており、保存期間を延ばしたり、品質を向上させる効果が期待されています。
重合カテキン効果
重合カテキン効果には、脂肪分分解酵素といわれるリパーゼの働きを促進させる作用があり、それに伴った働きが脂肪分解作用にともなった肥満解消作用が期待できる効果があるとされています。
おもな効果を上げると、次のような効果が期待できそうです。
・抗炎症作用
・免疫調整作用
・美肌効果
・抗菌作用
・脳機能改善効果
・肥満予防効果
抗酸化作用
が期待される重合カテキンは、酸化ストレスなどによる細胞のダメージを軽減する作用様々な健康効果が報告されています。また、肌の保湿効果や美白効果もあるとされ、化粧品などにも配合されています。
ただし、大量に摂取すると消化器系に対して刺激を与えるため、過剰摂取には注意が必要です。また、一部の人にはアレルギー反応を引き起こすことがあるため、摂取前には医師や専門家に相談することが望ましいです。
抗炎症作用
重合カテキンは、炎症反応を調整することで、炎症性疾患の予防や治療に役立つとされています。これは、重合カテキンが炎症反応を引き起こすサイトカインの産生を抑制することで実現されます。そのため、関節炎やアレルギー性疾患、糖尿病などの炎症性疾患に対して有効とされています。
免疫調整作用
重合カテキンは、免疫細胞の機能を調整することで、免疫機能の向上やアレルギー反応の抑制などの効果が期待されています。また、重合カテキンは腸内環境の改善にも役立ち、腸内細菌叢のバランスを整えることで、免疫機能の向上や代謝改善につながるとされています。
美肌効果
重合カテキンは、肌の紫外線ダメージや炎症を軽減する効果があり、美肌に効果的とされています。また、重合カテキンにはコラーゲンの合成を促進する効果もあり、肌のハリや弾力を改善する効果も期待されています。
抗菌作用
重合カテキンは、抗菌作用があるため、口腔内の細菌や腸内細菌などに対して効果的とされています。特に、歯周疾患や口臭の原因となる菌に対して抑制効果があることが報告されています。また、重合カテキンは食品中の菌の繁殖を抑制する効果もあるため、食品の保存にも利用されています。
脳機能改善効果
重合カテキンには、神経細胞の保護作用や脳の血流改善効果があるとされ、脳機能の改善に対しても期待が寄せられています。特に、認知症やアルツハイマー病の予防についても、重合カテキンの摂取が有効とされています。
肥満予防効果
重合カテキンには、脂肪の蓄積を抑制する効果があるとされ、肥満予防にも役立つとされています。これは、重合カテキンが脂肪細胞の成長を抑制することで実現されます。また、重合カテキンには血糖値の上昇を抑制する効果もあるため、糖尿病予防にも役立つとされています。
以上長々と説明してきましたが、重合カテキンには様々な健康効果が期待されています。
ただし、効果の程度や効果を得るための適切な摂取量や方法については、まだ研究が進んでいる段階なので、重合カテキンを含む食品や健康食品を摂取する際には、医師や栄養士に相談することが大切です。
没食子酸とは
没食子酸(ぼっしょくしさん)は、天然に存在する有機化合物の種で、ポリフェノールの一種です。
フェノール酸の一種として分類される没食子酸とおなじく、自然界にも様々な植物に含まれており、特に没食子やブドウの果皮、赤ワイン、緑茶、クルミ、ハマメリスなどに多く含まれています。
没食子酸には、「抗酸化作用や抗炎症作用、抗菌作用、血糖値の調整作用、抗アレルギー作用、肝臓保護作用、抗がん作用」などの様々な健康効果が報告されています。
また重合カテキンにも似た肌の保湿効果や美白効果もあるとされ、化粧品などにも配合されています。
ただし、大量に摂取すると消化器系に対して刺激を与えるため、過剰摂取には注意が必要です。また、一部の人にはアレルギー反応を引き起こすことがあるため、摂取前には医師や専門家に相談することが望ましいです。
京都の宇治田原産の国産黒番茶
宇治田原は、京都府南部に位置する茶の産地で、抹茶や煎茶の生産が盛んです。また、黒番茶の生産は有名です。
宇治田原で黒番茶を生産しているお茶屋さんはいくつかありますが、具体的にどのお茶屋さんが国産の黒番茶を生産しているかは分かりません。ただ、宇治田原で生産されるお茶は、品質が高く、味わいも豊かなものが多いとされています。
宇治田原製茶場の国産黒番茶
宇治田原製茶場は、京都府宇治市宇治田原にある茶葉生産・販売会社です。
創業は1948年で、宇治田原にある自社茶園で茶葉の栽培から製造まで一貫して行っています。
宇治田原製茶場では、抹茶や煎茶、玉露などの日本茶を生産しているだけでなく、黒番茶も生産しています。
宇治田原製茶場が自信を持っているのは、自社の茶園で栽培された茶葉を使った、品質の高いお茶を提供することです。茶園は、宇治田原の天然水と豊かな自然に恵まれた、標高250mの山間地にあり、茶葉は無農薬で栽培されています。
また、宇治田原製茶場は、茶葉の収穫から製造、出荷まで一貫して自社で行っており、品質管理にも力を入れています。
黒番茶については、宇治田原製茶場では、茶葉を発酵・熟成させることで、独特の香りと味わいを引き出す製法を用いています。生産量は少ないものの、品質には自信があり、全国的にも高い評価を受けているようですよ。